本来は電車で阪急芦屋川まで行き、ゴールの有馬からは電車やバスを乗り継いで帰宅するのが一般的。しかし車好きな我が家はちょっとイレギュラーな方法で行くことにします。
まずは車で有馬まで行き、そこでパーキングに入れます。有馬からはバスで阪急夙川駅へ向かい、今度は電車で芦屋川へ。下山後は有馬から車で帰ると言うパターンです。
午前5時40分、自宅出発。一般道を走って有馬へ向かいます。早朝、ラッシュ前と言うことで余裕で車を走らせていたのですが、なぜか殆どの信号が赤でなかなか前に進みません。何とか、バスの発車ぎりぎりで有馬に到着。
有馬で一番安い駅前のコインパーキング(平日1日500円)に入れ、バス停へ。
ここでトラブル発生。久々に履いた嫁さんの登山靴が劣化でソールがめくれ悲惨な状態に。登山が出来る状態ではありませんが、とりあえずバスに乗車。バス乗車中に対策を考えます。
7時半に阪急夙川駅到着。やはりこのままの状態では登山が出来ないため、駅前のダイエーが開くまで暫くマックで朝ご飯&暇潰し。開店後、すぐに適当な靴を買い、急いで電車で芦屋川へ。
9時半登山開始。この時点で既に予定より1時間半遅れです。速足で住宅街を抜け「ロックガーデン」の入り口へ。
時期的には少し遅いですが、紅葉がきれいです。続いて「高座の滝」。
ここからロックガーデンに入ります。
鎖場を超えてようやく10時半に「風吹岩」へ到着。ハイペースで登ったお陰で1時間遅れまで縮めます。
「風吹岩」からは緩やかなアップダウンが続きます。暫くして今度はチビにトラブル発生。前日の雨で一部登山道にぬかるみが出来、そこに片足が足首まで完全にはまって抜けなくなります。靴下も靴もドロドロ、寒さで足も痺れています。当然ながら替えの靴も靴下も無く、乾かす時間も無いのでチビには申し訳なかったのですが、我慢して先に進んでもらいます。
何とかチビに耐えてもらって「雨ヶ峠」に到着。
次の目的地まではほぼ下りが続きます。私もここまで必死で登って来たのでようやく心身的に余裕が出来ます。しかし、今度は私にトラブル発生。下りになり体が冷えたせいか、突然足に痙攣が起きます。しかも両足交互に起きて前に進むことも出来ません。こんな山中で身動きが取れなくなると、例え六甲山と言えど、大きなトラブルに繋がります。ここは時間を掛けて足をカイロで暖め、マッサージをして騙し騙しで前に進みます。また、途中住吉川を渡る際に増水した川に再びチビがはまり、今度は両足がビショビショに。兎に角トラブルが続きます。
「雨ヶ峠」から「本庄橋跡」までは予定の倍の時間を掛けてようやく到着。
ちょうどお昼になったためここで昼食を取ります。コンロで暖を取って時間を掛けて足をほぐして行きますが、動くとやはり両足の太もも、ふくらはぎ、とあちこちで痙攣が起きます。ひどい時は両足同時に痙攣が起き、痛くて立つことも出来ません。ここで六甲登山を断念、芦屋の奥池に抜けてバスで有馬へ向かう行程に変更します。ネットでバスの時刻を調べると、何と平日は運休とのこと。
ただでさえ遅れている所にアクシデントの連続。芦屋へ戻るより山頂を目指す方が距離的にも時間的にも少ないため、ここで前進を決意。休憩を取って少しマシになれば進み、痙攣が起きればマッサージ休憩を入れながら、何とか辛抱して山頂を目指します。
半泣きになりながら予定時間を大幅に超えて山頂麓の「一軒茶屋」に到着。
標高880m。予定ではここから「最高峰」までを往復するところでしたが、時間的、体力的にも無理とのことで断念。ここから有馬まではひたすらなだらかな下りなので、足への負担も少ないため強行前進。途中数回マッサージを入れながら、何とか予定の2時間遅れで15時30分、有馬温泉到着です。
たかだか六甲山となめていましたが、アクシデントを乗り越えての完歩に感動もひとしおでした。
その後は荷物を車に預け、「金の湯」でひとっ風呂。
これで体力は復活。足の痙攣は収まりませんが...
学生時代の部活で何度も登った六甲山。当時は30s近くの荷物を余裕で担いで登りました。あれから38年、ここまで体力が落ちているとは... ちょっとショックです。
話は元に戻りますが、出発後不思議な位引っ掛かった赤信号。足に関して3人に其々違ったアクシデント。何かの暗示だったのかもしれません。