さて、現地には1時間前に到着して6時頃から大会説明、6時15分に出船です。クジ2番を引いた私は他4名の選手と一緒に「大バエ」と言う磯に上礁します。
「大バエ」は東西に長い大きな磯で、その東西を横切る様に溝が走っており、北側は高場、南側は低場になっています。クジ1〜3番は北側、4、5番は南側が釣座になります。

クジ1〜3番の選手は重い荷物をかかえ、北側の東の先端まで約50mほどを2往復。もうヘトヘトです。
高場の釣座は東の先端の北角と南角がメインになり、それ以外は期待薄になります。じゃんけんで勝った私は、朝イチをメインでやるかどうか悩みましたが、まずは2人の釣り方を見て様子を伺うのと、何となく勘で早々から喰わないと判断してスカ場@から入ります。
因みに磯の状況はこんな感じです。まずは低場のお二人。
次に高場のメイン釣座。
で、私の釣座。
7時に開始。マキエを撒いてもエサ取りは皆無です。潮は右から左へと川の様に流れ、風も右から左へ吹くために、仕掛けが馴染む前にどんどん流されて、東側先端の選手の所まですぐに辿り着いてしまいます。また、足元の先にある細長い磯に何度もラインが引っ掛かり嫌気爆発です。30分ほど我慢しましたが、この時点で、第1ラウンドは諦めて、次の釣座で勝負をかけるべく、観察タイムに入ります。
1時間経っても全員釣果無く、喰い出しは遅い様です。また磯周辺にはボラが湧いており、かなり釣り辛いとのことです。第2、3ラウンドの準備のため、海を覗いたり、2人に話しかけたりして色々と情報をインプットしていきますが、邪魔をしてはいけないので早々に退散。2人が良く見える北向きの場所に移動して、暇潰しではありませんが、試しに地方寄りの穏やかな場所で竿を出してみます。
すると間もなくしてこの日最初の魚がヒット。
規定の23pには足りない口太です。その後も単発で小長がばかりが釣れ、奇跡的に23p有る無しを5枚ほどキープします。その間、Aの選手は30p前後を3枚キープ、Bの選手は釣果無しです。
2時間20分の第1ラウンドを終え、いよいよ本命のAに入ります。ポイントは既に調査済ですが、あえてそこは狙わず、第1投目はここと決めていた沖に伸びるシモリの先端に仕掛けを投入して、潮に乗せて流して行きます。
前の選手が狙っていなかったので、疑心暗鬼ではありますが、すぐに結果が出ます。
ようやくタモ入れサイズをキープです。その後も同じパターンで1枚追加しますが、後が続かず前の選手が狙っていた所にポイント変更。ここで30pクラスを追加して第3ラウンドへ。
南東角のBがこの磯の大本命らしいのですが、兎に角潮がぶっ飛んでやり辛いです。しかも左へ30mほど流れるとそこからカーブして北へ向きます。ちょうどその周辺に浅い根が点在しており、根掛りは必至です。軽い仕掛けでは全く馴染まず、かと言ってガン玉を追加して仕掛けを入れると根掛かるため調整が難しいです。試行錯誤しながら数投毎にガン玉を追加したり、外したりを繰り返して流していると、ようやく指で押さえていたラインが弾かれるアタリ。かなり先で掛けたので、ちょっとビビりましたが何とかタモに収まったのは34pの尾長。その後、間もなくしてまたも同じ様なアタリ。今度は更に重量感があり、もしや50pオーバーと期待したのですが...
私はこの日この1匹だけですが、他の選手は何度も掛けていました。ウキを見て釣るのであれば何とか見極めれますが、ラインでアタリを取るとどうしても反射的にアワセてしまいますね。またこれがデカくて、潮の流れもありなかなか寄ってこず、相当な体力が奪われます。これがきっかけとなり、消極的になり狙いを際に変更します。更にガン玉を追加して半脈釣りの様な感じで狙っていると奇跡的にキーパーサイズの口太がヒット。これを最後に第3ラウンドが終了です。
この磯での釣果は低場の2人は釣果無し。私を含む高場の3人のうち一人は木っ端1枚、もう一人は30pクラスを数枚釣っています。他の釣り場の状況は分かりませんが、と言ってもここは徳島県の最南部。これ位の釣果は普通に出るので、期待せずに帰りの船に乗り込みます。
途中、せきやんさんが見えたのでパチリ。後ろの壁がエグイです。
で、結果発表。23p以上のグレ8枚までの総重量を競うのですが、私の釣ったグレは2枚は5mmほど足らずで計6枚2390g。平凡な釣果で「あかんなぁ〜」と諦めていたのですが、何と他の磯では殆ど釣れず1位獲得。賞品はこれです。
またまたバッカン。嬉しいのですが、これでストックが4つ目になりました。本音はライブウェルが欲しかったなぁ〜。
とまあ、こんな感じで大会は終了です。やはり宍喰は釣れませんね。私が上がった「大バエ」が最近一番調子が良くて、釣れて当然らしいです。他の磯も調子は上向きらしいですが、これまでは大体1、2尾位しか釣れていない様です。今回はクジで勝った様なもんです。あとは磯での観察タイムが効いたかも?ですね。
■ 釣果 ■
尾長 22〜34p 7尾、口太 21〜33p 5尾(30pUP3尾)
■ タックル ■
竿:1.2号5m 道糸:1.7号 ハリス:1.5号 針:グレ4、5号
ウキ:L-00 ガン玉:色々 タナ:2.5ヒロ〜4ヒロ
■ エサ ■
マキエ:オキアミ4s+パン粉2.5s+ヌカ3.5s
サシエ:オキアミL