

岬より少し湾の中に入った静かな磯です。既に上礁した選手は殆どが岬か独立磯。それに比べると何となく潮通しも悪そうでこれと言ったポイントも無く、開始早々から不安がよぎります。とりあえず相手選手の希望で前半は船着きを挟んで北側へ釣座を構えます。


因みに湾向きはこんな感じです。
開始時間までまだ暫くあるため、磯をよじ登り、小山を超えて岬まで様子見。やはりこちらの方が雰囲気はいいのですが、荷物無しでも息が上がる道のりを、道具を担いで往復することは出来ずに敢え無く断念。仕方なくガタガタで傾斜のある元の場所に戻り午前6時にスタート。
磯をよじ登った際に海の状況を確認し、岬方向に大きな根が伸びていたので、まずは根際やその沖をくまなく探って行きます。すると開始間も無くして23pほどの尾長がヒット。ここから連続して小長がヒットしますが、どれも23p前後と微妙なサイズ。しかも尾長はスレンダーなので口太が欲しいところ。サシエやタナを変えながら1時間ほど試しますが、効果が無いためこのポイントに見切りを付けます。相変わらず波高はゼロ、潮の流れも全く無く、まるで池で釣りをしている感じです。相手選手は正面沖をタナ6ヒロほどで狙っていますが、こちらとそれほど状況に変わりはありません。
2時間ほど経つと何処からともなくようやくオセンが集まり始めます。と言っても全く沖には出ず、竿1本先以内を行ったり来たりするだけです。その中に木っ端は混じって居らず、当然ながら足元から水深が15m以上あるためかグレが浮く気配は全くありません。更に沖は20〜25mと深いため、遠投で狙っても手返しが悪く狙うだけ時間の無駄です。「グレは浮かして釣る」と言う釣り方を基本にしている私にとっては苦手な釣りです。とは言え、とりあえずは規定の8尾を揃えるため、サイズに拘らず兎に角仕掛けを打ち返して行きます。
9時頃にようやくリミットメイク。この時点で最大は25pほど。話になりません。9時半になり釣座交代の時刻を迎えますが、どちらも釣果に差が無いと言うことで、交代無くそのまま続けて行きます。
これまでの仕掛けはウキ00の全遊動で、仕掛けを早く馴染ませるためにG7を1つ打っています。これで、ある程度のタナまでは探れるのですが、実際4ヒロまでは喰って来ません。4ヒロまで仕掛けが入る時間が無駄なので、もっと早く沈ませるために更にG7を追加、ウキに鉛シールを貼り、ウキごと沈める戦法に変えます。こうすると、サシエがマキエ追い抜いてしまうため、常にマキエが海中に漂う様に10秒おきに打って行きます。ここからペースアップ。サイズも徐々に良くなりようやく30pUPが釣れてくれます。
しかし、同じ場所でも釣れてくるサイズはマチマチで、竿3本近く入っても15pほどの木っ端が釣れたりと、頭の中で海中のイメージがイマイチ沸きません。釣れるパターンは分からないながらも、たまに良型が掛かるので、とりあえずは今の釣り方を最後まで続けて行きます。途中、やり取りの際に何度か際に漂う小型のサメにグレを横取りされそうにながら、何とか30pオーバーを4枚揃えタイムアップ。
こちらが問題のサメ。5、6匹が朝からずっと泳いでました。
結果は8枚3330gで何とか1位を獲得。他の釣り場でもそこそこグレは釣れていましたが、相対的に型が小さく3sを超えたのは私の他に1人だけでした。
結果的には優勝出来ましたが、前半戦でタナを間違えていなければ(更に深くまで探っていれば)もっと釣果が伸ばせたと思うと反省点も多い大会でした。やっぱり磯釣りは難しいですね。
■ 釣果 ■
グレ 23〜32p 25尾(30pUP 4尾)
■ タックル ■
竿:1号5m 道糸:1.5号 ハリス:1.2号 針:グレ4号
ウキ:M-00 ガン玉:G7×2 タナ:竿2本〜竿3本
■ エサ ■
マキエ:オキアミ4.5s+パン粉3s+ヌカ5s
サシエ:オキアミM