昨日はTFCのプチ大会を沼島で開催しました。参加者は8名、グレ5枚までの総重量を競います。この日の磯割りは2番区。クジで降順を決め、北の「黒ハエ」から南下、「下立神」まで順番に上礁します。クジ2番の私は「大ハエ」に上礁。ここは去年の同時期に上がり、爆釣した磯です。


南東向きに釣座を構え、6時前にスタート。まずは海の様子を伺うために、パラパラとマキエを打ってみます。暫くすると多数のオセンと小ベラが集まりますが、その中にはグレの姿は見えません。「まあ、オセンさえ居れば、いずれグレは出るだろう」とまずは様子見で竿2本先〜3本先を2ヒロから探って行きます。オセンはマキエの分離で殆ど沖には出ないのですが、サシエは毎回取られてしまいます。しかも、針が取られたり、ハリスに多数の噛み後が残っています。言うまでも無く犯人はフグです。開始早々からフグ地獄の始まりです。ポイントを左右に変えたり、遠投で狙ってみても全部フグの餌食になります。ハリスだけで無く、道糸も噛み噛みするもんですから、仕掛け作りも大変です。兎に角耐えて、サシエの通る場所を探し続けましたが、とうとう9時頃にギブアップ。仕掛けが2ヒロ以上入ると十中八九フグにやられてしまうので、ガン玉をはずしてウキ下矢引きから2ヒロまでを探ってみます。未だオセンの群れの中や下にはグレの姿は見えませんし、沖に浮いている気配も全くありませんが、フグを避けるためにやむを得ません。ただ、前回釣行時に同じ様に試した際に、稀に数匹のグレが急浮上して、サシエを喰ってくれた経験があるため、釣れる可能性がゼロではありません。すると、浅ダナで狙い始めて30分、ようやくまともな魚がヒットしますが、釣れたのはコイツです。

グレでは無く残念でしたが、フグ意外の魚がようやくサシエを咥えてくれたので、少し気持ちが落ち着きます。その後暫く沈黙が続き、とうとう待ちに待った瞬間がやって来ます。約20m先に投入した仕掛けが馴染んだ時、一瞬マーカーが走ったのを見て竿を持つ右腕が条件反射で反応。すると先ほどのアイゴ同様、強烈な引きで竿が大きく弧を描きます。引きからしてグレであることを確信、貴重な獲物だけに慎重にやり取りをして、無事ランディング成功。

実に4時間半掛けて釣り上げた値千金のグレです。やはり、何かのきっかけで浮いて来るグレが何匹か居ることが分かり、同じパターンで続けて行きます。しかし、その後はアイゴ、ウマヅラが釣れるだけで、一向にグレが釣れる気配はありません。その後、試しに再びウキ下を2ヒロ取り、深いタナを探ってみますが、やはり前半同様フグの猛攻に遭います。もう八方ふさがりで手の打ち様がありません。この時点で完全に深ダナ狙いを諦めます。残り時間もマキエも少なくなり、「もう無理か」と諦めかけた時、再びさっき釣れたグレと同じ様な微妙なアタリ。半信半疑で合わせると最後の最後に33pがヒット。時間にして13時、その後3投してエサ切れとなり終了まで40分を残してフィニッシュです。
結局、最後までオセンの周辺にグレは姿を見せることはありませんでした。沖にも浮くことも無かったので、2枚釣れたのはまさに奇跡です。他の磯でもこの日は調子が悪く、8人で10枚と言う貧果に終わりました。検量では釣果2枚ながら1480gあり、辛うじて1位となりました。2位には4枚を釣り上げたものの、型が小さかったたばこ屋さんが入りました。

3位はノリさんです。グレの他、型の良いマダイ、チヌも釣られていました。

これからますますエサ取りが増え、釣り難くなる沼島ですが、上手く条件さえあれば数、型共に期待が出来ると思います。機会があればリベンジしたいですね。

■ 釣果 ■
グレ:32〜35p 2尾 アイゴ:35〜37p 2尾 ウマヅラ:33〜35p 2尾
■タックル■
竿:1号5.3m 道糸:1.7号 ハリス:1.2号 針:グレ3、4号
ウキ:M-00 ガン玉:G8→無し タナ:2〜3.5ヒロ→1m
■ エサ ■
マキエ:オキアミ3s+集魚剤1/2袋+パン粉4s+ヌカ4s
サシエ:オキアミM、ムキエビ
posted by tarumit at 23:14|
釣り